FC2ブログ

注染体験ツアー

こんにちは。1月にブログでもお知らせした注染体験ツアーの全日程が終了しました。

このツアーは4月から6月まで開催されていた静岡デスティネーションキャンペーンの企画の一つで、浜松街中の常盤町にある二橋染工場さんで、浜松の伝統的な染物の技法である注染染めの工程を見学・体験していただけるものでした。

注染と聞いてもどういう染め方なのか、ピンとこない方も多いと思いますので、工程を一通りご紹介します。

①地巻き
IMG_2928.jpg

織りあがって糊を落とした生地のシワを伸ばしながら、1〜2反の単位でロールにしていきます。

②板場
20190705171132c1e.jpeg
布の染めない部分に防染糊を塗っていきます。

201907051742264b4.jpeg

塗ったら生地をぴったり折り重ねる→型を下ろす→糊を塗る→生地を折り重ねる...と繰り返していくことで長い一巻きの布に同じ柄が途切れることなく続いていきます。

この作業、職人さんは流れるようにササッとこなしていくのですが、糊はもったりしているので塗り広げるのに思ったより力が要ります。ちなみに糊は粘土に海藻が混ざっているので、ほんのり海の匂いがします。

この糊が少ないと染料が染まりたくない部分に染み出してしまい、多いと生地を重ねたときに染めたい部分にまではみ出してしまうので、均等に適度な厚みに塗らなくてはならなかったり、シワやズレがないようにぴったり生地を重ねなくてはいけなかったりと、ここでの作業が後の綺麗な染め上がりに大きく影響してきます。

③紺屋
IMG_1656.jpg

生地の染め分けたい部分に先ほどと同じ糊で土手を作っていきます。この工程はまるでケーキ屋さんが生クリームを絞っているみたい。囲った中に流し込む染料が漏れないように、始点と終点を隙間なくぎゅっと繋げるのがポイントです。

IMG_1657.jpg

ちなみに上手な職人さんほど、土手の数は少ないそうです。(土手がなくても染め分けられるから)

④注染
IMG_1912.jpg

口の長いやかん使って染料を注いでいきます。
基本は2つの違う色の入ったやかんを両手に持って染めていき、その色が混ざり合うことで「ぼかし」と呼ばれるグラデーションが生まれます。
この「ぼかし」こそが注染最大の特徴であり、魅力でもあります。

IMG_1679.jpg

でも、両手にやかんを持って狙った通りに染めるのってなかなか難しくて、体験のときは2人で1つずつもったり、職人さんに手伝ってもらいながら染めたりしていました。

⑤水元
IMG_1696.jpg

工場内を流れる川を下流から上流へと遡りながら、防染糊と余分な染料を洗い流します。

IMG_16991.jpg

最初は糊で濁っていた水も生地が上流に辿り着くころには澄んで綺麗な状態になっています。

⑥高干し
天井が高く、風通しの良い部屋で生地を干して乾燥させます。

201907141735190ee.jpeg

この光景は生でみると本当に綺麗で圧倒されます。
その時々で干してある生地が全く違うので、このツアーのガイドを務める中で毎回とても楽しみにいていた場所です。風に吹かれてゆらゆら動いている姿が、生きているみたいでした。

20190714173942a37.jpeg

以上の工程を経て、ゆかたや手ぬぐいの生地が完成します。

そして、こちらが各ツアーで完成した手ぬぐいたちです。
tenugui0518.jpg

tenugui0601.jpg

tenugui0611.jpg

tenugui0615_1.jpg

tenugui0615_2.jpg

実は手ぬぐいはよく見てみると静岡県民なら「あ!」っとなるはずの柄になっていますよ〜
どの手ぬぐいもぼかしが綺麗に出ていて、とても素敵な仕上がりになりました!

静岡デスティネーションキャンペーンは6月で終了なので、このツアーも一旦は区切りとなりますが、今回ご参加いただいたみなさまに、友達にもオススメしたい!ぜひ続けて欲しい!とのご意見をいただきましたので、今後継続していくことも検討中です。
また開催できることになりましたら、お知らせしますので、よろしくお願いします〜!
スポンサーサイト

管理者にだけ表示を許可する